【サイトの保守管理について】Webサイトは保守運用が重要!サイトを作ったら終わりではない
Webサイトは作ったら終わりではなく、継続した保守運用が必要です。この記事では、保守運用の具体的な種類や方法・日々行う管理方法を解説します。また、保守運用を外注する際のサービスの選び方についても紹介します。
Webサイトは公開したら終わりではなく、継続した保守運用が重要です。
しかし、保守運用が重要とは言っても、具体的にどのような業務が発生するのか分からないという方もいるでしょう。定期的にコンテンツを更新しているから、自分のサイトは最新の状態に保たれて安全と思っている方もいるかも知れませんね。
Webサイトを単純に運用していくことと、保守運用を行うことは異なります。
この記事では、Webサイトの保守管理の具体的な内容や、外注する際の費用相場について解説します。
1.Webサイトの保守運用の必要性
Webサイトは公開されたあとも定期的なメンテナンスが必要です。
ここでいうメンテナンスとは、コンテンツを追加するだけではなく、サイトの状況や運用期間に合わせて、Webサイトを安全かつ使いやすい状態に保つことを指します。
Webサイトを閲覧するためのデバイスやOSは日々進化しており、Webサイトも合わせた更新していく必要があります。また、閲覧してくれるユーザーやサイトそのものを守るためにも、セキュリティをアップデートしていくことは重要です。
ですので、単にWebサイトを運用していくだけではなく、サイトそのものを保守運用していく必要がありますね。
2.Webサイト保守運用の具体的な方法
保守はWebサイトが安全に公開できる状態を保つ作業、運用はコンテンツの更新を含め、最新の状態で使いやすくする作業です。
ここでは、Webサイト保守運用の主な内容について、具体的に解説します。
2-1.ドメイン・サーバーの管理
Webサイトを公開するためには、「ドメイン」と「サーバー」が必要です。
ドメインとサーバーは定期的な更新が必要ですので、契約期間に合わせて契約を更新しなければなりません。レンタルサーバーなどを利用している場合、更新忘れの心配がない自動更新に設定しておくと安心ですね。
また、サイトのアクセス数やかかっている負荷に合わせて、サーバーのスペックを向上させるなどの対応も必要です。
2-2.セキュリティのアップデート
サーバーのOSやアプリケーションを、セキュリティ対策に準じたアップデートを行っていくことも重要です。
セキュリティ対策が充分ではなく、顧客の個人情報などが流出してしまうと、会社そのものの信頼度に大きなダメージを負う可能性があります。
また、現在公開されているサイトでは、ほぼすべてのサイトがSSLサーバー証明書を利用しています。SSL証明書には有効期限があるため、定期的なアップデートが必要です。
2-3.外部システムの更新
Webサービスやブログは、WordPressをはじめとした外部サービスを利用して運用しているケースも多いでしょう。
外部サービスも更新が必要ですが、更新によって自社サイトとの互換性に問題が生じる場合もありますので調整しなければなりません。外部サービスを更新した際には、既存のユーザーに不具合が生じていないかヒアリングできる窓口を設置しておくようにしましょう。
2-4.最新のブラウザ・端末への対応
Webサイトを閲覧するためのブラウザや端末は日々進化をしており、Webサービスも対応する形で更新していく必要があります。
ブラウザに対応した形で更新をしておかなければ、表示が崩れてしまったり、文字化けを起こしてしまったりと、ユーザビリティを損ねてしまいます。
2-5.バックアップの取得
Webサイトの大切なデータを守るためにも、定期的にバックアップを取得しておくことは重要です。
自動バックアップ機能のついたサーバーならある程度安心できますが、定期的に自社でもバックアップを取っておくようにしておきたいですね。
3.保守運用のポイント
Webサイトの保守運用は、自社で行う場合と外注する場合があります。
ここでは、Webサイトの保守運用の際に決めておくべきポイントを解説します。
3-1.保守の範囲を定義する
Webサイトを保守運用する際には、保守の範囲を定義する必要があります。
企業のコーポレートサイトなどの場合、自社の大切なデータを失わないようにセキュリティ対策が必要ですし、ECサイトなど顧客の個人情報を扱う場合には、より高いセキュリティ対策を講じなければなりません。
Webサイトの目的に応じて保守の範囲も変わりますので、保守運用のコストと照らし合わせて保守の範囲を設定しておきましょう。
3-2.保守運用体制を決める
Webサイトの保守運用をするためには、管理責任者や不具合の対応担当者など、保守運用の体制を決めておく必要があります。
ユーザーが不具合や不満を感じて問い合わせ窓口から連絡をくれたのに、社内で担当者が明確になっておらずに対応が遅れてしまっては、ユーザーからの信頼度を損ねてしまいます。
保守運用を外注する際にも、丸投げするのではなく、保守運用会社と自社の窓口となる担当者を設定しておきましょう。
4.Webサイトの保守運用は外注するべき?
自社にサーバーサイドの知識があるスタッフがいれば、Webサイトの保守運用は社内でも対応することは可能です。
しかし、自社に専門的な知識のあるスタッフがいない場合、Webサイトの保守運用は基本的には外注を考えた方が無難です。
4-1.Webサイト保守運用サービスの選び方
Webサイト保守運用サービスを外注する場合、信頼できる会社に依頼することは当然です。
加えて、保守運用の範囲が明確になっており、不具合が発生した場合の運用方法も明示されているサービスを選択するようにしましょう。
保守運用は、不具合が発生しないために行うものですが、万が一不具合が発生した際に自社で対応しなければならないのであれば、保守運用サービスを外注する意味がありません。
4-2.Webサイト保守運用の費用相場
Webサイト保守運用の費用相場は以下の通りになります。
保守内容 | 費用相場(月額) |
サーバー/ドメインの保守、SSL証明書の保守 | 1万円以下 |
サーバー/ドメインの保守、SSL証明書の保守、コンテンツの更新、問い合わせ対応 | 1万円~3万円前後 |
サーバー/ドメインの保守、SSL証明書の保守、コンテンツの更新、問い合わせ対応、外部サービスの更新、レポート | 3万円~10万円前後 |
サーバー/ドメインの保守、SSL証明書の保守、コンテンツの更新、問い合わせ対応、外部サービスの更新、レポート、コンサルティング | 10万円以上 |
保守運用の内容によって月額の費用相場は異なりますので、自社のWebサイトの目的に合わせた保守の範囲を定義して外注するようにしましょう。
5.Webサイトは継続した保守運用で育てていくことが重要
Webサービスの保守運用がしっかりされていないと、サイトが表示されなくなったり検索順位が落ちたりといった問題が発生します。
それだけなら大きな問題ではありませんが、ユーザーから預かった個人情報が流出してしまうなどのセキュリティ的な問題が発生してしまうと、会社そのものの死活問題にもつながってしまいかねません。
Webサイトは公開したら終わりではなく、継続した保守運用でしっかりと育てていくように意識しておきましょう。
-
前の記事
【アクセス解析とは】アクセス解析でチェックするべき項目は?アクセス解析ツールでのブログ改善方法 2022.05.17
-
次の記事
【デザイン思考とは】デザイン思考がなぜWebサービスに必要か?デザイン思考でWeb集客を考える 2022.06.23