【LPとは】ユーザーを引きつけコンバージョンを伸ばす!LPの特徴とは
Webサイト運営において、集客や売上アップに欠かせない「LP」をご存知でしょうか。ユーザーへアピールしたい商品・サービスをコンバージョンへ導く存在であり、さまざまな形態の業種で重要視されています。これからWebサイト運営を始めようとしている場合、LPについて詳しく知っておくことが欠かせません。この記事では、そんなLPの基礎知識を踏まえ、メリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
1.広義と狭義で意味が違う!LP(ランディングページ)とは
LPの正式名称は「Landing Page(ランディングページ)」といい、検索結果やオンライン広告などを通してユーザーが最初にたどり着くページのことを指します。「land」には「着陸する」といった意味があり、ユーザーがそのページにたどり着くというイメージから「Landing Page」と呼ばれるようになりました。なお、ひと口にLPといってもその意味は広義と狭義の2種類あり、広義な意味ではユーザーが最初に閲覧するWebページを全般的にLPと呼びます。狭義の意味でのLPは、ユーザーに購入や問い合わせといったより具体的な行動を起こさせるべく、商品・サービスの詳細な説明やアピールポイントを1つにまとめたWebページのことです。
商品・サービスを紹介するWeb広告でよく見かけるスタイルのページであり、SNSやバナー広告などから流入したユーザーに対し、商品・サービスの魅力や購入方法などをダイレクトにアピールする構成になっています。コンバージョンにつながりやすい内容であり、認知度向上やブランディングを目的とした一般的なWebページとは印象が大きく異なります。24時間自動的に集客してくれるため、LPを充実させることはWebサイト運営において非常に重要な要素といえるでしょう。一般的にLPといえばこの狭義の意味を指すため、この記事でも狭義の意味のLPについて解説していきます。
2.縦に長いレイアウトでリンクも少ない?LPの特徴
LPはコンバージョンを大きな目的としているため、一般的なWebページとはデザインやフォーマットが異なります。LPならではの特徴を3つ紹介するので、それぞれ確認しておきましょう。
2-1.縦に長いレイアウト
一般的なWebページは、ユーザーが知りたい情報をわかりやすく伝えるため、カテゴリや内容ごとに分けて該当する情報のみ載せていることが多いです。これに対し、LPは縦に長くスクロールして閲覧する1ページのみで構成されるレイアウトが基本です。LPは商品・サービスの購買行動につなげることを目的としたページであり、1ページ内に必要なすべての情報を詰め込まなければなりません。仮に、LPに商品の名称や特徴だけが載っていた場合、「良さそうだな」とは思っても直接的な購買行動にはつながりにくいでしょう。どのような口コミが寄せられているのか、人気はどのくらいあるのか、ほかの類似商品と比べてお得感はあるのかなど、商品ならではの魅力がなければ購入は決断しにくいです。
また、複数のページにリンクを貼ったり記載内容を分けたりすると、遷移するタイミングでユーザーが離脱しやすくなります。遷移させずに購買行動につなげるには、情報をできるだけ1ページにまとめたほうが効率的なのです。このような理由でLPは1ページにさまざまな情報を詰め込む必要があるため、どうしても縦長のレイアウトになってしまいます。
2-2.限定されたリンク
LPは、訪れたユーザーに商品・サービスの購入を勧めることに特化したページです。このため、LP上に記載されるリンクは購入フォームなど必要最小限になっています。ほかのページへのリンクがあると、気になったユーザーがリンク先へ移動してしまい、そのままLPに戻らず離脱するリスクが高くなります。そうならないよう、LPではユーザーの意識が他に逸れるのを防ぐべく、直接購入につながるリンク以外は貼らない設計になっているのです。
2-3.印象に残る派手なデザイン
コンバージョンにつなげるためには、できるだけ短い時間でガッチリとユーザーの興味をひくページにする必要があります。たとえば、商品を紹介するのに大量の文字が並ぶページと、写真やイラストを用いたページがあった場合、どちらが最後まで読んでもらえるでしょうか。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱された有名な「メラビアンの法則」によると、人間が言語から得る情報は7%であるのに対し、視覚から得る情報は55%を占めるといわれています。つまり、テキストを羅列するよりも、写真やイラストなど視覚に訴える見た目のほうがユーザーの関心を集めやすいと考えられているのです。LPはブランディングとしての役割も担っており、ユーザーの意識に強い印象を残せるように派手なデザインになっていることが多いです。
また、LPはレイアウトが縦に長いため、スクロールしながら最後まで読み進めてもらわなければなりません。ユーザーを飽きさせないよう、テキストや画像にメリハリをつけて配置しているため、派手に見える可能性もあります。なお、LPはレイアウトに特に制限がありません。使用できる文字のサイズも自由であり、イメージ画像やイラストも好きなだけ使える結果、派手なデザインになりやすいともいえるでしょう。
3.ファーストビューが成功のカギを握る!LPを構成している要素
LPの細かい内容は各企業や商品・サービスによって異なりますが、「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の3つのエリアで構成されている点は同じです。それぞれのエリアの特徴について、具体的に見ていきましょう。
3-1.ファーストビュー
LPを構成する最初のエリアは、LPの最上部に表示される「ファーストビュー」と呼ばれる部分です。ここはページを訪れたユーザーが最初に目にする部分であり、LPの中でもっとも重要なエリアだといえます。ページを目にして数秒で興味をひかなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。このため、直帰される可能性を少しでも低くするべく、ファーストビューはキャッチコピーやメイン画像など、ユーザーの関心を刺激しやすいインパクトのある内容で構成されています。具体的には、ユーザーが抱くであろう疑問の解決を期待させるものや、良い変化を得られるイメージにつながるものなど、ユーザーにとって有益な情報を載せることが望ましいです。
ユーザーの視線をひきつけやすいエリアであるため、ファーストビューにコンバージョンボタンを設置するのも効果的です。ファーストビューを見て興味をもったユーザーがそのままアクションを起こす可能性が高まり、コンバージョン率を高めやすいでしょう。このとき、より目に留まりやすいよう、目立つ色にしたり立体的なデザインにしたりするなど、ボタンの最適化にも配慮することが大切です。
3-2.ボディ
LPのファーストビューに続くエリアが、「ボディ」と呼ばれる部分です。ボディは商品・サービスの具体的な内容を詳しく解説するエリアで、商品・サービスの信頼度を高めるために数字を用いた客観的なデータを提示したり、有名なメディアの掲載実績を挙げたりするケースが多いです。ここで軸となるのは「ユーザーにとってどのように役立つか」という情報であり、商品の特徴だけをひたすらアピールするのはオススメできません。有益性を印象付けるために、既にその商品・サービスを利用しているユーザーの口コミや、専門家による解説を紹介するケースもあります。
3-3.クロージング
LPの最後を締めくくる部分が、「クロージング」と呼ばれるエリアです。ファーストビューやボディで商品・サービスの魅力を印象付けた後、クロージングで「商品を今すぐ買おう」と思わせる最後の一押しを行います。具体的には、期間限定のプレゼントや割引キャンペーンのほか、満足できなかった場合の返金保証などを提示し、ユーザーが購買行動を起こしやすい環境を整えます。魅力的な商品・サービスでも購入手続きが面倒だとユーザーが離脱してしまうことも珍しくないため、入力事項の少ない手軽な購入フォームにしたり、「1分で手続き完了」など手軽さをアピールしたりする手法もオススメです。
4.主に3点!LPを作成することによって期待できるメリット
一般的なWebページではなくLPをわざわざ作成することに、どのような意味があるのか疑問に感じる人もいるでしょう。次は、コンバージョンの向上につながるLPの代表的なメリットを3つ紹介します。
4-1.必要な情報を1ページに集約できる
LPを作成する1つ目のメリットは、ユーザーにとって必要な情報を1つのページに集約できる点です。一般的なWebページの場合、複数のページにさまざまな情報が掲載されています。これは、ユーザーにより多くの情報に触れてもらうべく回遊性を重視しているためなのですが、ユーザーは求める情報を自分で見つけなければなりません。ユーザーにとっては興味のあるページをいろいろと探したり自由に選んだりする楽しみもあるかもしれませんが、目的の情報を見つけられず、諦めて離脱するケースも多いでしょう。途中で離脱されてしまえば当然コンバージョン率は下がるため、できるだけユーザーの離脱を防ぐ工夫が必要になります。
この点、LPは必要な情報を1ページに集約しているため、ユーザーはただスクロールするだけで求める情報をすべて把握できます。ページの遷移が起きないため離脱しにくく、商品・サービスへの理解度も高くなるため、自然とコンバージョン率も高くなるでしょう。
4-2.ユーザーをしっかり引き留められる
LPを作成する2つ目のメリットは、「ユーザーの目をひきつけられる」点です。テキスト量が多い一般的なWebページと比べ、LPは画像やイラスト、わかりやすいキャッチコピーなどを多用しています。じっくりとテキストを読まなくても必要な情報を認識できるだけでなく、目立つデザインそのものにも目が向きやすいため、ユーザーの関心をしっかりと掴むことができるのです。その分一般的なWebページよりも訴求力が強く、コンバージョン率を高める効果が期待できます。
また、LPは購入フォーム以外のリンクが基本的には存在しません。ページの遷移が起きにくいため、ユーザーがほかの商品・サービスなどと比較検討して購入を迷うような事態を避けることができます。
4-3.情報を思い通りに伝えやすい
LPを作成する3つ目のメリットは、「情報を思い通りに伝えられる」という点です。ユーザーに商品・サービスを購入してもらうには、読み進めるにつれて商品・サービスの魅力や有益性を理解し、最終的に購入を決断するような適切な順番で情報を提供しなければなりません。情報が複数のページに散在している一般的なWebページの場合、情報を見る順番もユーザー頼みになってしまいます。これでは、せっかくの情報を狙い通りに見てもらえない可能性が高く、効果的に商品・サービスの魅力をアピールできないかもしれません。
この点、LPならファーストビューから順番にスクロールしていくだけなので、こちらのイメージしているストーリーをそのままユーザーに伝えやすいのです。
5.SEO対策が難しくコストも高い?LPのデメリット
メリットの多いLPですが、一方でSEO対策やコストの面で注意したいデメリットもあります。LPの失敗を避けるには作成前にデメリットを正しく理解しておくことが大切なので、内容を押さえておきましょう。
5-1.SEO対策がしにくい
LP作成のデメリットには、まず「SEO対策が難しい」点が挙げられます。LPは訴求力の強いイラストや写真などでページを構成するのが基本であり、テキストによる情報は多くありません。SEOは有益な文字情報が検索順位表示に影響するため、文字情報が少ないLPはどうしても検索上位に表示されるのは難しいのです。また、画像データが多いとその分ページが表示される速度も遅くなり、SEO対策の面ではマイナスとなります。このため、LPはあくまでも直接の購買行動につなげるためのページだと意識し、SEO対策や集客は別のWebページで行うことが必要です。
5-2.コストがそれなりにかかる
LPは1ページのみの構成であるため、割安なコストで作成できると思われがちです。しかし、その1ページにコンバージョンにつなげるための要素を詰め込む必要があり、効果的にユーザーの関心をひくためデザインにもこだわらなければなりません。デザイン次第でコンバージョン率が左右されるといっても過言ではなく、クオリティの高いLP作成のスキルがなければWebページ制作のプロに依頼することになるでしょう。当然、プロに外注すればそれなりのコストがかかるため、LP作成時にはコストについてもあらかじめ検討しておく必要があります。
LPの内容によっても変わりますが、専門の制作会社に外注すると1ページあたり10~50万円ほどかかることが多いでしょう。スマホ画面で見やすいようにカスタマイズしたり、複数バージョンのLPを作成したりする場合、さらに追加料金がかかるため注意が必要です。
5-3.運用に手間がかかる
LPは、作成・公開すれば役目が終わるわけではありません。効果測定を重ねながらテストや改善を繰り返し、より訴求力の高い魅力的なLPを目指していく必要があるのです。そのためには、ABテストやGoogle Analyticsなどの分析データを利用して改善策を検討するなど、運用を続けなければなりません。こういった分析には手間がかかるだけでなく、結果次第では修正作業が頻繁に発生します。分析や修正に関する社内リソースが不足している場合、LPの運用が難しくなる可能性もあるでしょう。十分な運用スキルを持ち合わせた専任担当者を配置できるかどうか、事前確認が欠かせません。
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LPはコンバージョンの獲得に特化した特徴をもつページであり、売上アップを目指すうえで非常に大きな役割を果たします。その分、LPには高いデザイン性やストーリー性、説得力などが要求され、公開後の運用にも高いスキルが必要になるなど、作成・運用は簡単なものではありません。LP作成に興味はあるがスキルがない場合は、Web制作のプロであり、月額定額で依頼し放題の「まるなげクン」にお任せください。
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